クライアント企業が提供する事業支援サービス強化を目的に、基本コンセプトの策定、マーケットニーズを踏まえたソリューションの構築、事業計画の策定、プロモーション計画立案及び実行を推進した。
<プロジェクトの背景>別のクライアントからの紹介で「見てほしい」と言われた本クライアント。まず最初に財務諸表を見せていただいた時は何から手をつければよいのか非常に難しい状態でした。すでに大幅な債務超過、創業者は名前だけ、これといった収益事業もなく、もう1人の創業者が孤軍奮闘しながら事業を行っている状態でした。
<活動内容>通常は成長性が見込めないとして、清算するようにアドバイスするところですが、なんとかして事業を継続していきたいというもう1人の創業者の想いを形にしていくことにしました。
まず最初に取り組んだのは経営計画の作り方。自分たちは何のために仕事をしているのか、何のために会社が存在するのか、その想いを誰に伝えたいのかを明確にし、短期目標、中長期目標として整理をしていきました。これまで見えていなかった月次の各種財務諸表も作り、何を改善すればよいのかがわかるようにしていきました。同時に、顧客からの信頼をつかみとり、安心して継続的に案件が来る状態にするということ。成長はしないけど安定して収益を上げる骨太の企業にすることに決めました。自分たちの売上や販管費が財務諸表のどの部分に影響していくのか、一つ一つの数字を丁寧に説明し、見ていくことで、創業者もどうしてその数字がそうなっているのかを理解し、前向きに事業を進めていくようになりました。
<プロジェクトの成果>事業としての収益を上げるためにまず最初に注力したことは、お客様から信頼を得ることでした。あの会社に任せれば大丈夫、という状態を作っていき、最初は挨拶程度だった関係が、徐々に大きな仕事をお願いされるまでになりました。結果として大赤字だった収益構造は改善し、これまで7年間ずっと赤字だった状態が一転し、弊社が加わった年から、すでに3年連続で黒字となる成果を上げることができました。継続して案件も増えており、骨太の会社経営を続けております。